★【どっこい生きてる】小沢一郎さんを突き動かすモチベーションとは? ロシア政治経済ジャーナル No.654 発行者 北野 幸伯沢 |
=== RPE Journal================================================== ロシア政治経済ジャーナル No.654 2010/6/14号 発行者 北野 幸伯 ================================================================ http://archive.mag2.com/0000012950/20100613215050000.html ★【どっこい生きてる】小沢一郎さんを突き動かすモチベーションとは? 読者の斉藤様からこんなメールが届きました。(速読の斉藤英治先生ではありません。念のため) ↓ <■質問 外国人参政権の問題なのですが、 北野先生は、外国人参政権付与に向けて邁進している小沢さんを売国奴扱いされていますが、小沢さんが売国奴といわれる行動に走るのはなぜなのでしょうか。 小沢さんが、個人的に利益のために日本を食い物にしようとしているのか、それとも、小沢さんなりに日本の国益のためという信念の元にそういった行動に走っているのか。。 ここの部分がはっきりしません。 小沢さんが、売国奴といわれながらも国益のためにということで外国人参政権付与に向けて動いているとした場合、小沢さんにそう思わせている信念の根拠はなんなのでしょうか。 中国に、外国人参政権付与という手土産をもってすりよる代わりに日本が得られる対価はなんでしょうか。また、中国にすりよらずに舵取りをした場合に日本に待ち受けていることはなんでしょうか。 何事も完全な白黒で決着する問題ということは少なく、いくつかの要素を天秤にかけた上で、行動に移ると思うのですが、小沢さんは何と何を天秤にかけたのでしょうか。 単なる悪党であれば、それまでのことですが。。> 斉藤様の質問を一言でいえば、 「なぜ小沢さんは『外国人参政権』付与を目指しているのか?その動機はなんなのか?」ということでしょう。 選挙も近いので、小沢さんを突き動かしているモチベーションについて知っておきましょう。 今回の「鳩山・小沢同時辞任」は「選挙に勝つための小沢のシナリオだ!」という人もいますから。 ▼小沢一郎、「外国人参政権」は○○の要請と語る まず、小沢さんが「外国人参政権付与」を目指している理由ですが、これははっきりしています。 小沢さん自身が語っていますから。 ↓ <参政権「韓国の要請」 民主・小沢氏、政府提案望む 09年11月17日7時56分配信 産経新聞 民主党の小沢一郎幹事長は16日の記者会見で、永住外国人への地方参政権(選挙権)付与法案について「韓国政府サイド、在日の方々からも要求が非常に高まってきている」と述べ、法案推進の理由に韓国側の要請があることを認めた。> 新しい読者さんは、びっくりされたことでしょう。 小沢さんは 韓国のために 外国人参政権付与を目指しているのです。 ちなみに小沢さんは、「日本国民は『外国人参政権』に反対するだろうな」とわかっていたはずです。 それで、前回の選挙時には、わざわざマニフェストにいれなかった。 その後も、なるべく騒ぎにならないよう、気を使っていました。 私は、去年「外国人参政権問題」をとりあげたとき、非常に驚いたことがあります。 日本在住日本人の読者さんから、 「北野さん、ありがとうございます。RPEを読んではじめて『外国人参政権問題』について知りました!」 というおたよりが殺到したのです。私は唖然としました。 「日本に住んでいる日本人が、国家の主権にかかわる重大問題を知らされていないとは!!!」 まとめましょう。 1、小沢さんは「韓国」の要請で、「外国人参政権付与」を目指している 2、小沢さんは、日本国民が反対するとわかっているので、外国人参政権問題を国民に知らせないよう、 努力してきた ▼小沢さんはなぜ韓国のために働くのか? 小沢さんが韓国の要請で「外国人参政権付与」を目指していることはわかりました。 韓国は、なぜ外国人参政権が欲しいのかは、考えればすぐわかります。 日本の政治に影響を与えるためです。 すると、どんなことができるでしょうか? ちょっと考えただけでもいろいろ思いつきます。 ・竹島は「韓国領」と日本政府に認めさせる ・日本の教科書が「自虐史観」から抜け出さないよう監視する ・韓国経済が危機に陥ったとき、大金を支援させる ・日本の技術を盗む 等々。 しかし、わからないのは、「なぜ小沢さんは韓国のために働いているの?」ということ。 実は、このことについても小沢さん自身が語っています。 ↓ <小沢氏が「最終決戦」と位置づける夏の参院選をにらんでの判断だとされる。 昨夏の衆院選で「在日本大韓民国民団」(民団)は、推進派候補に選挙でポスター張りや法定ビラの証紙張りなどで全面協力した。 参政権付与に前向きな公明党を自民党から離反させる手だてにもなりえる。 参院選の勝利を確実にするために小沢氏は「やれることは何でもやれ」と周囲にハッパをかけており、参政権付与法案もその一つだというわけだ。> (産経新聞 1月12日) ↑ どうですか、これ? 要するに「韓国民団が選挙運動を手伝ってくれるから」「外国人参政権を与えよう」というのです。 また、外国人参政権が与えられれば、韓国人は「民主党の支持基盤になる」という思惑もあるのでしょう。 「選挙に勝つために国を売る」のですな、小沢さんは。 というわけで、小沢さんが外国人参政権付与を目指す動機は「選挙に勝ちたいから」であった。 ▼なぜ外国人参政権で(韓国ではなく)中国の「小日本省」になるのか? さて、外国人参政権は「韓国」のためであることがわかりました。 しかし、私は「外国人参政権で日本は『韓国』の一部になる」とはいいません。 常に、外国人参政権で日本は、中国の「小日本省」になると書きます。 これはなぜでしょうか? 外国人参政権が韓国のためであったとしても、結果的に力を得るのは中国だからです。 2008年末時点で、永住中国人は約14万2000人。全永住外国人に占める割合は、約30%。 そして、ブラジル(22.4%)、フィリピン(15.4%)、韓国・朝鮮(10.8%)とつづきます。 しかし、中国人の占める割合は年々増加している。考えてみればわかります。 中国は、まもなくGDP世界2位に浮上するというのに、平均月収は2万4000円ほど。 日本に移住すれば、所得10倍増も夢ではない。 日本人でも、「今、年収500万円だけど、引越せば5000万円になる」とわかっていれば、喜々として移住する人も出てくるでしょう。 しかも、中国には13億の人がいる。日本に1000万人移民しても、中国政府は「痛くも痒くもない」。 皆さんもご存じのように民主党は「移民1000万人」政策をかかげています。 「移民1000万人」といっても、そのほとんどが中国人になることは確実。 韓国人は、自国がそこそこ豊かなので「大挙して日本に移民する」ということはないでしょう。 まとめるとこうなります。 ・外国人参政権を要求しているのは韓国である ・しかし、日本に移民してくるのは中国人が一番多い ・よって外国人参政権付与が実現すれば、一番力を得るのは中国である ▼小沢さんはなぜ中国に接近する? これで斉藤様の質問には、ほとんど答えたと思います。 小沢さんが「外国人参政権」を目指すのは、「国益」のためではなく、民主党が選挙に勝つためなのです。 しかし、後一つ重要な疑問があります。「なぜ小沢さんは中国に接近するの?」ということ。 これは簡単です。小沢さんの敵は誰ですか? そう、自民党です。自民党の背後には誰がいますか? そう、アメリカです。 自民党はアメリカの言いなりなので、アメリカは自民党政権の永続を願っていました。 それで、民主党は、「他の大国からの支持」を得る必要がある。それはどこの国でしょうか? 当然、米中で「G2」と並び称される中国でしょう。 つまりこういうことです。自民党のバックにはアメリカがいる。 だから小沢さんは 民主党のバックには中国がいるという状況をつくりだしたいのでしょう。 <中国に、外国人参政権付与という手土産をもってすりよる代わりに日本が得られる対価はなんでしょうか。 また、中国にすりよらずに舵取りをした場合に日本に待ち受けていることはなんでしょうか。> 上半分は、質問が違っています。 小沢さんは別に「外国人参政権付与」という手土産をもってすりよっているわけではありません。 ただすり寄っている。 見返りは、(中国をバックにした)「民主党の日本支配」「小沢による日本支配」を承認・支持してもらうことでしょう。 次に、「中国にすりよらなければどうなる?」について。 まず、今の日本には三つの選択肢があります。 1、アメリカの天領でありつづける 2、中国の小日本省になる 3、真の自立国家になる これまで自民党は「アメリカの天領でありつづける」ことを選んできた。 小沢さんは中国の小日本省になる道を選択した。 「中国にすりよらなければ」どうなるか?」 日本は「中国の小日本省になる」という選択肢を選ばない。よって、残る選択肢は二つになります。 1、アメリカの天領でありつづける 2、真の自立国家になる ですから、別に日本が中国にすり寄らなくても、最悪今まで通り「アメリカの天領」としての暮らしがつづくだけなのです。 もちろん、もっといいのは「真の自立国家」になること。 ================================================================ ○メールマガジン「ロシア政治経済ジャーナル」 発行者 北野 幸伯 Copyright (C) RPE Journal All Rights Reserved. 358 北野幸伯・公式HPは→ http://rpejournal.com/ |