| 2010.7.11 参議院選挙結果、 データ |
| 2010.7.11 参議院選挙結果 2010.8.10 島 武三 2010年7月11日に実施された参議院選挙の結果は、民主党が選挙前議席54から44議席に落としたのに対して自民党は選挙前議席38から51議席に伸ばしました。 一見、民主党が大敗し、自民党が勝利したように見えます。 しかし、民主党の得票数と自民党の得票数をみると、選挙区も比例区も民主党の方が多いのです。 なんとも不思議な現象が起こりました。 民主党と自民党の当選者数と得票数は次のとおりになっています。
比例区の当選者数は、得票数の比率から当然の結果になります。 民主党は、48×0.3156＝15.15 ⇒ 16議席。 自民党は、48×0.2407＝11.55 ⇒ 12議席。 ところが、選挙区では、民主党が 2275万票獲得しながら 28議席で、自民党は 1949万千票で 39議席で す。 あれっと、思われませんか。 自民党の得票数が民主党の得票数より少なくて、当選者数が自民党の方が多い。 そんなこともあるのかなぁ、とデータを調べてみました。詳細は次ページのとおりです。 焦点は１人区にありました。 １人区は、民主党は候補者 27人で、得票数は 6,659,285票の 8人当選。 当選者 8人の得票数は 2,431,370票で、落選者 19人の得票数は 4,227,915票でした。 対して自民党は候補者 29人で、得票数は 8,251,162票の 21人当選。 当選者 21人の得票数は 6,404,802票で、落選者 8人の得票数は 1,846,360票でした。 ２人区以上の複数人区では、ほぼ互角であったとみれます。 民主党は候補者 34人で、得票数は 16,096,714票、20人当選。 当選者 20人の得票数は 11,273,032票で、落選者 14人の得票数は 4,823,682票でした。 対して自民党は候補者 20人で、得票数は 11,244,921票、18人当選。 当選者 18人の得票数は 10,549,832票で、落選者 2人の得票数は 695,089票でした。 全体では、民主党は候補者 61人で、得票数は 22,756,000票、平均１人当たりの得票数は 373,049票でした。 自民党は候補者 49人で、得票数は 19,496,083票、１人当たり平均の得票数は 397,879票でした。 もう一点の不思議は、自民党の比例代表での得票数が 1407万票だったのに、選挙区での得票数は1949万票でした。その差 540万票は、どこからきたのか。 データからは、公明党の比例代表の得票数は 763万千票ですが、3人の選挙区候補者（3人当選）の得票数が226万票でした。その差 537万票あり、選挙区の自民党候補者に選挙協力として流れたのではないかと推測できます。 自民党の１人区 21人の当選は、自公政権時から選挙協力が維持されていた結果といえるでしょう。 逆にいえば、公明党が民主党の選挙協力をするようなことになれば、１人区では全滅に近い状態になるのではないでしょうか。 自民党消滅の危機です。残念ながら自民党にはそこまでの危機感はありません。 |
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