| 菅首相には辞めてもらうしかない |
| 菅首相には辞めてもらうしかない 島 武三 2011.4.24 4月12日の菅直人首相の記者会見で、産経新聞の阿比留記者が質問しました。 「現実問題として与野党協議にしても、最大の障害となっているのは首相の存在であり、後手に回った震災対応でも、首相の存在自体が国民の不安材料になっていると思う。一体、何のためにその地位にしがみついていらっしゃるのかお考えを聞かせてほしい」 この質問に菅首相は、「阿比留さんの物の考え方がそうだということと、私は客観的にそうだということは必ずしも一致しないと思っています。（中略）私とあなたとの見方はかなり違っているとしか申し上げようがありません」と答えました。 どこかで聞いたセリフですね。 菅首相は自分ではよくやっているつもりいるのですが、周りから見れば周囲に迷惑をかけ、事態を混乱させているだけです。 こんな話もあるようです。菅首相と韓国の李明博大統領との会談にかかわった関係者は「菅さんはまるで李氏の臣下であるかのようにペコペコしていた。あんな恥ずかしい首脳会談は初めてだった。あの人は本当に内弁慶で国内では威張り散らすが外国には弱い」と語っていたようです。 中国の胡錦濤国家主席との会談では、冒頭あいさつまでメモに目を落としながら行ったのはテレビでも放映され国民を唖然とさせました。外国要人とは会談させられないホント恥ずかしい日本の首相です。 この日本が大危機のときに総理大臣を代えられないという意見もありますが、諸悪の根源は菅首相にあるのですから、ここは一刻もはやく退いていただくべき事態にあります。 「危機だから代えない」のか、「危機だから代える」かは、それは状況次第で、その人次第でしょう。 ネット情報はもちろんのこと、菅首相に対する国民の目は依然として厳しく、菅首相の政治的リーダーとしての資質に疑問視する向きが大勢であるといえます。 「鳩山前首相は最低、菅首相は最悪」との声です。 今日、4月24日は統一地方選後半戦の投開票日です。前半戦に続いて、政権党である民主党に芳しくない結果が出るであろうと思われます。 菅首相にとっては最後の退陣表明の好機でもあります。 無能呼ばわりされ、首相の座から引きずり降ろされるよりは、選挙の敗北を最大の理由として引責退陣となれば、よくあるケースで政治的影響力も残せるというものです。 もうお忘れになったことと思いますが、3月11日に菅首相は在日外国人からの献金が発覚して、その進退問題が浮上していたのです。東日本大震災がなければ最大の政治問題となっていたはずです。 政権政党である民主党内部からも「菅降ろし」が顕在化してきています。 ところが本人はまったく意に介さず、暖簾に腕押し、糠に釘状態です。困ったものです。 ------------------ 財務省は復興対策で「増税」を目論んでいます。民主党は財務省の手の中で転がされています。 この際ドル債を活用することです。 吉田繁治氏は、財務省がもつドル債（92兆円）を担保に差し出して、政府が日銀から円マネーを得る方法を提唱されています。 実質的には、日本政府によるドル債売りに等しい。しかし、一旦は（ワンクッション）、日銀が円を刷って買い受けるため、直接的な円高・ドル安にはなりにくい。 （注）これは、長期的には、ドル安・円高の要素になります。日銀も、ドル債売りをせねばならない時期が来るからです。ただし、日本のGDPの低下と、経常黒字の減少があると、その後は、再び円安に向かうでしょう。 |