庭園めぐり41(西村家庭園、愛染倉庭園)

京都には、名園・庭園がたくさんあります。
休日には、あちこちの名園・庭園をめぐっています。
シリーズでご紹介していきたいと思います。

江戸時代、上賀茂神社の神官達が明神川の流れに沿った社前に家を構えました。
その社前町の錦部家の旧宅（現在の西村家別邸）は、現存する社家の中では、最も昔の面影をとどめる庭園です。作庭は、1181年、上賀茂神社の神主・藤木重保と言われています。
庭内へは明神川の水を取り入れ、「曲水の宴」のための小川（曲水川）の水としたあと、もとの明神川へ返す工夫がされています。
寺院の庭園はたくさんありますが、めずらしい神官・社家の庭園です。

愛染倉（あぜくら）庭園は、天然記念物に指定されているカキツバタで知られる大田神社の近くの閑静な住宅地にあります。
愛染倉の門をくぐると、沙羅双樹の木立。桜、紅葉など四季折々を彩る木が植栽されています。また広大な庭には、彫刻家・故鈴木政夫氏の石像が点在します。
奥の石段を登り詰めると孟宗竹の竹林があり、風景は一変します。